アジやサバを初めとして、魚類には多量の不飽和脂肪酸が含まれていて、
これには必須脂肪酸も含まれ、栄養として欠かせないものもあります。
しかしこれを代謝するためには、多量のビタミンEが必要です。ビタミ
ンE必要量を満たさない食事を続けると不飽和脂肪酸がうまく代謝できず
その結果、全身の脂肪が黄色く変色してきて、炎症が起きてきます。ひ
どくなると高熱、食欲不振、皮下にたくさんの小さなしこりができる、
抱くと痛がるなどの症状が出ます。偏食に気をつけましょう。
糖尿病とは、膵臓から分泌されるインシュリンと云うホルモンが欠乏
または不足する病気です。インシュリンが欠乏すると体内の糖分を調節
出来なくなり、血液中の糖分が上昇したままになってしまいます。
症状は、尿量が増え水の飲む量も増えます。また、良く食べるのにだん
だん痩せてきたり、よく眠るようになったりします。膀胱炎などの感染
症を起こし易く又、神経障害を起こすこともあります。
治療法は、食餌
療法と毎日インシュリンを注射して上げます。
- インシュリンの投与量は
猫によってまちまちですので、投与量が安定するまで頻繁な血液と尿の検
査が必要になります。投与量が安定した後は、家庭で毎日飼い主さんが
注射して上げなければなりませんが家庭でも毎日の尿検査は、必要にな
るでしょう。また、定期的に血液検査もしなければなりません。
- 食餌管理は、
猫では難しいかもしれませんがもし糖尿病用処方食を与
える事が出来ればインシュリンの投与量を安定させたり減少させる事が
出来るかもしれません。
いずれにしましても糖尿病の管理は、猫によっ
て異なり又、長期にわたりますので獣医さんの指示に従って治療してあ
げて下さい。
二次性(栄養性)上皮正体機能亢進症 Secondary Hyperparathyroidism
- 発生原因
-
上皮小体は甲状腺の傍にあり、血液中のカルシウムとリンの濃度を
調節するホルモンを分泌しています。
- 低カルシウム高リンの食事
(例えば肉や魚肉)を続けていると、
血液中のカルシウムイオン濃
度が減少してきます。これは生命にかかわる問題です。
ですから生
体としては、なんとか血中カルシウム濃度を上げるように努力しま
す。
- そこで腎臓からはカルシウムが排せつされないように、またカ
ルシウムの貯蔵場所である骨からカルシウムを遊離させて血中に動
員します。上皮小体の機能を亢進させて上皮小体ホルモンをどんど
ん分泌させるということを慢性的に続けなければなりません。
する
とどうなるでしょう?
- 骨のカルシウムが減少してしまうのです。
骨
は硬度を保てなくなり特に脊椎がクシャっとつぶれたり変形したり
脊椎の中には脊髄という大切な神経が通っていますので脊髄にダメ
ージを与えると後肢は動かせなくなってしまいます。もちろん全身
のことですから全肢後肢など全身の骨がうすっぺらくなって簡単に
骨折します。骨にはカルシウムが少ないのに血中のカルシウム濃度
は正常よりも高くなりすぎてしまうのです。
- 症状と予後
-
- 簡単に骨折する。
- それが脊椎の場合後躯マヒ排尿障害それに続発する膀胱炎など。
- 血中のカルシウム濃度が上昇しても上皮小体の機能は亢進して
いるままですのでカルシウムは柔らかい組織である肝臓や腎臓
その他の臓器に沈着し、その臓器の機能を阻害するため、その
症状。
子猫に多くみられます。猫では食餌が原因です。(一次性はみられ
ない)亢進した上皮小体機能をもとにもどすのはたいへんな治療が
必要ですし、背骨に生じた変形とそのために生じた神経マヒの治療
も困難です。
人は丸くてコロコロしたものを可愛いと感じるようで、猫の飼い主さんも自分の猫
を丸くてコロコロした感じに育ててしまいがちです。しかし、肥満は猫の健康に悪影
響を及ぼし猫の寿命を縮めます。
肥満の問題
- 過剰な体重は関節、靱帯、腱に負担をかけます。
- 心臓周囲に脂肪が蓄積し、又余分な脂肪組織へも血液を循環させるため心臓に対する負担が増加します。
- 余分な組織の分まで酸素を必要としますので肺を酷使し、呼吸の問題も生じやすくなります。
- 肝臓に脂肪が貯まってしまい肝機能が低下します。
- 体重の増加は血圧も増加します。高血圧は心臓病や肝臓病の危険性がまします。
- 肥満猫は感染に対する抵抗性が低下する事があります。
- 肥満猫は糖尿病の発病率が高まります。
- 余分な脂肪は体の断熱作用を増し、暑さに弱くなります。
- 太りすぎは自分でグルーミングが出来なくなる為、皮膚病にかかり易くなります。
- 肥満猫は便秘にかかり易くなります。
- 肥満の治療
- 肥満の原因にも色々あるようですが、なんと言っても一番多いのは、摂取カロリー
が消費カロリーを上回っている、いわゆる食べ過ぎです。
食べ過ぎが原因の場合は、まずカロリー摂取量を制限する事です。ただし、むやみに
カロリー制限しますと必要な栄養まで制限してしまう事もある為、必ず獣医師の指導
を受けた方が良いと思います。
体重を減らしていく場合は、短期間で痩せさせようとはせずに、ゆっくり時間をかけ
て体重をへらして行くようにしましょう。
まずは獣医さんに相談し、目標体重を設定して一日当たりのカロリー量を設定しても
らい、一日に与える餌の量を決めてもらいます。
又、猫のカロリー消費を増やす為に運動量を増やしてやる事も効果的です。
おもちゃを振り回して運動させたり、木登り棒を用意してあげたりして運動させると
よいでしょう。もし、猫が胴輪に慣れていれば一緒に散歩するのも良いと思います。
そして、ウエイトコントロール期間中は正確な体重計で頻繁に体重を測定して下さい。
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